目次
何のために「湯灌」(ゆかん)するの?
誰でも大切な場所に行く時には、シャワーを浴びて身なりを整えたりしていきますね。
それと同じで、死後の世界へ旅立つ時に、清潔な体で旅立たせてあげたいと願う家族の思いが込められています。
おはようございます
私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。
この記事では、湯灌、死に装束、死に装束、六文銭について記載しています。
この記事があなたにとって、 有意義なものであれば幸いです。
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納棺する前に故人を清めるのが「湯灌」
昔は故人の家族が集まって、たらいに入れたお湯で体を洗ったそうです。
これは死者の霊魂を復活させる呪術的な意味があったとされます。
お湯で体を洗っていたところ、生き返ったら 嬉しいやら、恐ろしいやら 複雑ですね。(笑)
心臓麻痺を起こしてもう一人、亡くなってしまうかも?
湯灌をする時の方法は、最初に水を入れておいて、次にお湯を加えて作ります。
これが「逆さ水」と言われるものです。
なぜこのようなことをするかと言うと、日常生活と違った仕方をすることによって 不幸が重ならないようにするためです。
「死に装束」 の左前なども同じような意味があります。
現在では、簡素化されてアルコールに浸したもので体を拭き清めます。
義父母の葬儀の時は、 自宅で葬儀をしたため、親族全員で丁寧にタオルで体を清めました。
葬儀斎場でするする場合は、ほとんどアルコールで体を清めます。
実家の両親は葬儀斎場でしたためアルコールで体を清めました。
両方経験した私は、タオルで拭いてあげるほうが愛情があるように感じました。
アルコールで拭くのは、形(儀式)だけのような気がしました。
死に化粧とは?

高野山の空海さんの地蔵尊です。化粧はしてはいけません。男性だ~!
空海さんの、この記事は下記からご覧いただけます。
神聖なる高野山のお地蔵さまに、誰もが驚く、してはいけない驚愕の事実を大発見!!
湯灌が終わったら、男性は髭を剃って頭髪を整えます。
女性の場合は薄化粧をして頭髪をきれいにそろえほほ紅や口紅などをつけます。
やつれがひどい場合などは、口に綿を詰めたりして形を整えます。
これはあの世に旅立つ故人への 思いやりですね。
死に装束とは?
湯灌、死に化粧が終わったら次は「死に装束」を身につけます。
そこで個人が生前よく着ていた季節の着物を左前に着せます。
そして葬儀社が用意する簡単な紙製の「経帷子」(きょうかたびら)を上にかけます。
※「経帷子」とは、僧侶の姿になってあの世へ旅立つとされ、白木綿に経文を記した着物をあてることをいいます。
さらに、頭に「頭巾」を当て、手足にはて「手甲」「脚絆」をつけます。
そして足先には「白足袋 」「草履」 を履かせます。
手には「数珠」をももたせます。
準備万端ですヽ(^o^)丿
あの世へ持っていく「六文銭」とは?
あの世へ持っていくお金は、「六文銭」
胸に「六文銭」の入った「頭陀袋」(ずだぶくろ)をかけます。
※頭陀袋とは下記の記事に記載しています
仏教に由来する「言葉の不思議」!日常にある意外な仏教用語(身にまとうもの)
ではいったい六文銭はなぜいるのでしょうか?
この六文銭は、故人が三途の川を渡る時の渡し賃と言われています。
三途の川とは、この世とあの世の境目にあると言われている仏教上の伝承の川です。
初七日に渡るとされています。
六文銭を持っていればちゃんと渡してもらえるのでしょうか?
亡くなった人に聞いてみたいものです!! 無理か~!!
「地獄の沙汰も金次第」ということなのでしょうか。
亡くなってからも・・・お金がいるの~? やってられないですね(>_<)
そういえば、最近のニュースで文部科学省の前局長が、東京医科大学に便宜を図る見返りに、自分の息子を合格させてもらったとして逮捕された事件で、東京医科大学の幹部らが点数の加算に関わっていたことがわかった。
という事件がありましたが、今でも裏口入学というものが存在してるとは・・・信じられない
有名大学の東京医科大学で・・・?
一生懸命、勉強してきた学生さんは、やってられないですね。
そして、こんな不正入学した医者には絶対見てもらいたくないですね(>_<)
また、この六文銭は、この世の迷いの六道(地獄、餓鬼、 畜生、修羅、人、天)を輪廻する時のお金であるともいわれています。
やはり、「地獄の沙汰も金次第」なのでしょうか?
さっそく、貯金をして、私が死亡したときは、棺桶の中には札束を入れてもらいます(^^)/
エッ!! お金を燃やすと、犯罪になるの~?
貨幣損傷等取締法で犯罪になるそうです。
しかし、貨幣らしいです。
紙幣は別です。
でもお金は、大切にしなければいけないので、私は六文銭のコピーで三途の川を渡らせていただきます。
その前に、現世で良い行いをしておかないと、三途の川で大変なことになるらしいですよ~。
善人は、橋を渡ってあの世に行けます。
軽い罪の人は 、向こう岸まで泳いで渡ります。
極悪人は、 深くて激流のところを渡らなければなりません。
この世にいる間に、良いことをしていかないと 大変なことになりますね(>_<)
しかし、六文銭さえ納めれば、 故人はその善悪に関係なく船で渡してもらえると考えられています。
少し安心しましたね。
よかった!よかった!
現在では、もちろん六文銭などないので、葬儀社で用意した、六文銭を印刷した紙を持たせてもらいます。
一件落着です。
まとめ
人が一人亡くなると,いろいろしなければならないことがたくさんあります。
日常とは違う、方法やしきたりなので、戸惑うことがあります。
今の時代、葬儀もかなり省略されてきていますが、故人を手厚く送ってあげたいですね。
最後まで、読んでいただいてありがとうございました。
追記 最近、地震が頻繁に起きています。
気を付けなければいけない時期に来ています。
さらに台風は以前とは違って威力の強いものになっています。
災害に備えての準備が大切ですね。
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