
今年は戌年です。
言葉の不思議とそれにまつわるエピソード
普段何気なく使っている日本語も、仏教から入ってきた言葉がたくさんあります。
へぇ~なるほどとか、なんて恐ろしいことが・・・思うことがたくさんあります。
仏教が起源の言葉を、楽しんでください!!
おはようございます。
私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。
スピリチュアルなことが好きな、聖佳と申します。
この記事があなたにとって、お役に立てれば幸いです。
■前回の記事はこちらから
仏教に由来する「言葉の不思議」 年中行事の中から~(十二支)
【破魔矢】(はまや)
意味
伊勢神宮に初詣に行った時、必ず購入する縁起物が破魔矢です。
この言葉のもとを辿ってみると、神社ならぬお寺(仏教)に関わっています。
仏教では、悪魔をは破砕し、煩悩を断つことを「破魔」と呼んでいます。
後に悪魔をやっつける武器である矢にか冠せられ、破魔矢は魔除けとして
使われるようになりました。
【お盆】(おぼん)
意味
お盆を正しく書くと「盂蘭盆会」(うらぼんえ) 。
この言葉は、梵語の ウランバナがそのまま現在まで残っているものです。
現在、お盆は月遅れの8月に行われるのが一般的ですが、13日は「迎え盆」
16日は「 送り盆」であることには変わりないです。
したがって、「盆燈籠」を飾り、「 迎え火」を焚くのも13日の夕方。
そして16日に「送り火」とともに、先祖を送り返します 。
【盆踊り】(ぼんおどり)
意味
先祖供養するお盆なのに賑やかな太鼓が鳴り響く盆踊りが行われるのは
なぜでしょうか?
暑い夏の夜、神社の境内に集まり霊を慰めていました。
死者を想う人々は知らず知らずのうちに連帯の輪を作り、闇の中の興奮に酔い
輪となって踊り始めたということです。
この盆踊りが始まったのは、室町時代の初めの頃とされています。
その当時の踊りは「 念仏踊り」で静かなものだったそうです。
だんだんと盆踊りの形は変わり、櫓(やぐら)を中心としてその回りを輪に
なって踊るのが一般的で、賑やかなものになっていきました。
たぶんご先祖様も静かなお盆より賑やかなお盆の方が喜んでいると思います。
ご先祖様が帰るまで楽しんで頂きましょう~ヽ(^o^)丿
【縁日】(えんにち)
意味
縁日というと、すぐ夜店を連想しますね。
小さい頃は、金魚すくいや駄菓子を買ってもらうのが楽しみでした。
とても賑やかな光景が思い浮かびます。
しかし、これは大きな間違いです。
縁日とは、神仏がこの世に「縁」を持つ有縁(うえん)の日。
それと一般庶民が特定の人物と縁を持つ「結縁日」(けちえんび)となり
その日に供養を行うのが本来の目的なのです。
縁日は、神仏の降誕した日、あるいは高僧たちが記念碑的なことを行なった
日などが当てられております。
そのため、その日に参拝して神仏を念ずれば特別な功徳があるとされています。
代表的な例が、東京の浅草浅草寺の「四万六千日」(しまんろくせんにち) 。
7月10日の観音様の縁日にお参りすると、その日一回だけで46000日続けて参拝したのと同じご利益があるとされているものです。
これは一般には18日に行われる観音供にちなんだものであります。
このように、 一定の日に演劇が行われるようになったのは鎌倉時代頃からとされています。
主な縁日は
水天宮 =毎月5日
金刀比羅宮=毎月10日
薬師如来=毎月8日・12日
日蓮聖人=毎月13日
弘法大師= 毎月21日
天満宮 =毎月25日
不動尊=毎月28日
【除夜】(じょや)
意味
大晦日(おおみそ)12月31日の夜をいいます。
もともとは中国で節分や冬至の前夜を指した言葉らしい です。
いつの日にか、過ぎゆく年を惜しむ一夜という風に捉えられるようになりました。
この夜には各お寺で法会(法会)を催します。
過ぎ去った日々の反省とくるべき年の幸せを願います。
その時に除夜の鐘をならします。
正式には除夜の鐘は107回は旧年中に、そして最後のひと撞きは年が明けてからされています。
しかし、今ではお寺さんの配慮からか108回以上鐘を撞くお寺もあります。
煩悩・・・どれだけ~あるの~?増やしちゃだめ~~~!!
この配慮は良いのか悪いのか?
疑問が残ります。
まとめ
盆踊りの解釈や除夜の鐘は少々勘違いをしているようです。
しかし、時代の流れで変化していくのは、止められませんね。
盆踊りでは大いに騒ぎ踊り、縁日では夜店を楽しみ、除夜の鐘は?
鳴らし放題~~!!
間違っていることは、直してほしいですが・・・もう、勝手にして~!!
仏教から由来している年中行事の中からでした。
楽しんでいただけたでしょうか。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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