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エッ!皇族が住職に!!
京都御所にある建春門と同じ形式で作られた山門。
皇族ゆかりのお寺として、格式の高さを感じるお寺です。
この記事では、高野山の宿坊 遍照光院について紹介しています。
おはようございます。
私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。
スピリチュアルなことが好きな、聖佳と申します。
あなたが宿坊を利用される時、この記事が参考になれば幸いです。
■前回の記事はこちらから
七弁天物語ナンバー③「 首途弁財天」「門出弁財天」(かどでべんざいてん)龍蛇の頭の部分!
大門から数えて42番目の宿坊 遍照光院(へんじょうこういん)
遍照光院資料
建立は832年
開基は弘法大師空海
本尊は阿弥陀如来立像(本堂)、 柿不動尊(こけらふどうそん)(持仏堂)
体験は朝勤行(6時半~)、写経、写仏、阿字観(予約必要)
人数は個人約150名、団体約200名
部屋壁仕切り個室27室、ふすま仕切り個室4室
設備は庭園、茶室、洋式トイレ
一般拝観できます(9時~16時)
お問い合わせはTEL 0736-56-2124
宿坊は宿坊組合に紹介してもらうこともできます。
お問い合わせは TEL0736-56-2616
皇族が住職を務めたお寺
遍照光院は、832年に京の都より戻った空海が、自ら住む別坊としてして建立しました。
弘法大師空海が開基されたので、遍照光院に出入りする人物たちはすごい人ばかりです。
性信(しょういしん)法親王とその甥の寛意(かんい)などです。
性信法親王とは、三条天皇の4男で京都・ 仁和寺の2世を務めた人物です。
法親王とは 、出家した皇族のみに与えられる称号です。
性信法親王は 、高野山が好きで何度も 行ったといわれています。
性信法親王は、三条天皇の孫で自分の甥である寛意を出家させ高野山へと連れてきて遍照光院で住職を務めました。
後に高野山は、大火により荒れ果ててしまいますが、源平合戦で活躍した湛増(たんぞう)によって、お寺は再建されました。
湛増は白河法皇の命により高野山参拝者のための宿泊場所として遍照光院を修復させました。
その後、白河法皇は何度か訪れたということです。
皇族が利用したお寺が遍照光院です。
そして、戦国時代には多くの武将たちの帰依を受け発展してきました。
本坊は江戸時代に建てられたものです。
遍照光院は奥州南部家との関係も深く、今もご縁が続いているようです。
歴史を感じさせる寺宝がたくさんあるお寺
本堂の本尊は快慶作の阿弥陀如来(重要文化財)
持仏堂には空海作と伝わる柿(こけら)不動尊が祀られています。
その他狩野派による襖絵などの 寺宝ががあります。
南部家と縁のある仁科次郎盛家の母・仏母尼が奉納したという阿弥陀三尊など。
遍照光院に宿泊して、ゆっくり歴史を 肌に感じたいですね。
遍照光院口コミ
良いところ
お勤めの後、重要文化財の快慶作、阿弥陀如来像など拝ませていただけます。
精進料理ですが、とても美味しく、また凄いボリュームなので、食べきれない程でした。
阿字観体験は16時半からで、間に合わなくて残念でした。
フェイスタオルと歯ブラシなど必要最低限のアメニティはありますが、バスタオルはレンタルで100円します。
宿坊の薄暗いイメージは泊まる部屋に関しては全くありませんでした。
部屋は新たに増築したようでウォシュレット付きトイレもありきれいです。
お風呂は共同ですが、こちらもきれい。
阿字観体験では、遠くに聞こえるかえるの合唱と耳に心地よいお話を聞きながら贅沢な時間を過ごせました。
お話下さったお坊さん達は大変感じ良く、お話も興味深かったです。
天ぷらは冷めていましたが、5種類ほどあって私は大満足でした。
写経、写仏、阿字観は各1000円でチェックイン時に申し込み。
悪いところ
お食事は少し冷めていました。
到着時にお茶菓子をいただきながら飲んでしまうとなくなります。
必要な方は飲み物持ち込みした方がいいです。
夕食前に入浴しましたが、入っている途中から人がどんどん増えて、脱衣籠が足りないほどでした。
早めにチェックインして入浴をすませておくことをお勧めします。
事務方の対応がそっけない感じでしたが、他の方は普通でした。
夕食、朝食ともふすまで仕切られた個室で供されますが、隣の話し声は聞こえます。
ドライヤーが一つしかないので混んでいて寒い時期は髪を洗わない方がいいかもしれません。
バスタオルを日常的に使う習慣のある方はご持参を。
部屋にかぎはかかりませんが小さな金庫がありました。
この口コミは個人の方のご意見・ご感想です。
その人の受け取り方にもよりますので参考までに(^^)/
【もっと詳しく知りたい人はこちらのリンクから見てくださいね】
まとめ
歴史を感じる遍照光院!
山門も立派です。
皇族の人が住職をして見えました、格式高いお寺です。
格式高い、宿坊を堪能してください!
御朱印頂いてきました
■次回の記事はこちらから
高野山地図・ 大門→ 43番目の宿坊 地蔵院(じぞういん)現代風の宿坊寺院
■前回の記事はこちらから
七弁天物語ナンバー③「 首途弁財天」「門出弁財天」(かどでべんざいてん)龍蛇の頭の部分!
高野山のすべての宿坊(1番~52番)紹介と口コミ
■ 遍照光院( 42 番目)の場所の地図はこちらの記事から(一番下に記載)
