真言密教の阿字のふるさと?

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ふるさと、とは

兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川  夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさとという歌があります。

私たちは理想郷を思い描き、安住の地を探し求めています。

この「ふるさと」という曲は、ふるさとは自分を産み育ててくれた場所、そして一度離れたとしてもやがて帰ってくる場所であるということを歌っています。

それでは、どこへと帰っていくのでしょうか。

この記事では、真言宗密教のふるさとについて紹介しています。

おはようございます。

私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。

スピリチュアルなことが好きな、聖佳と申します。

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真言宗には、ふるさとを綴った1首の短歌がある。

阿字の子が 阿字のふるさと 立ちいでて また立ち帰る 阿字のふるさとこれは弘法大師空海の作と伝えられています。

弘法大師空海には、たくさんの弟子がいました。

その中の一人、弘法大師空海の 甥で 、仏法の上では一番弟子に あたる 智泉大徳が亡く  なった時に、この歌は詠まれました。

智泉は生まれたときは延暦8年2月14日で 亡くなったときは天長2年2月14日(37歳)です。

偶然なのでしょうか・・・生まれたときと、亡くなった時が同じ2月14日です。

偶然にしても、凄いですね!

智泉は空海がまだ山林修行をしていた頃、最初の弟子となったそうです。

智泉は、小さい頃から非常に優秀で聡明でした。

空海の姉の子、なので甥にあたります。

9歳の頃から空海に付き添っているので、空海も我が子のように慈しみ、人として、弟子として立派に育てました。

空海が真言密教の流布に心血を注いでいた時も影となり支えていました。

弘法大師空海は、密教の教えを継ぐものとして大成した智泉大徳に「百年の遺輪(ゆいりん)を転じて三蜜を長夜に驚かさん」、百年の寿命を保って真言密教の教えを受け継ぎ、迷い苦しむ人々の救済に努めてほしいと 期待されておりました。

密教の祈りで、嵯峨天皇に男の子が誕生!

密教に興味を持っていた嵯峨天皇が即位した時、最新の密教を修得している空海は都に入ることを許されました。

そして、空海の弟子、智泉は子どもがなかなか授からなかった嵯峨天皇から祈祷をお願いされて、密教の秘法で懸命に護摩を焚き、祈り続ける事により、嵯峨天皇には、男の子が誕生しました。

そうして、智泉は密教の教えを継ぐものとして大成して、空海の手足となりました。

人は、生れてきた時から、「死」は避けて通れない!

生者必滅、命あるものはいつか必ず滅びる。

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この理は避けて通ることはできません。

智泉大徳にも、あまりにも早すぎる死が訪れました。

弘法大師空海は駆けつけ、一番愛した弟子、智泉大徳の死を嘆き悲しみました。

それはそうですよね、自分の一番愛している人を亡くすということは・・・

考えただけでもぞっとします。絶望以外何もないですね。

弘法大師空海が51歳の時、智泉大徳は37歳という若さで亡くなってしまいます。

当たり前ですが弘法大師空海といえども、この時はかなりショックを受けていたようです。

「哀れなる哉(かな)、哀れなる哉(かな)、哀れなる中の哀れなり。

 悲しい哉、悲しい哉、悲しい中の悲なり」と記し、「夢夜の別れ、不覚の涙に忍びず。

哀れなる哉、哀れなる哉、また哀れなる哉。悲しい哉、悲しい哉、重ねて悲しい哉」

と感情を抑えることなく、たいそう嘆き悲しまれています。

感情が高まり、押さえきれず、溢れる悲しみの涙。

法要の時、奇跡が・・・!

智泉大徳の満中陰の法要の時に奇跡が起こりました。

読経中、供養のための壇上に、白い蓮華の台座に座った智泉大徳が現れました。

そして弘法大師空海をはじめ参列していた一同に合唱し、微笑まれて、仏様のもとへ去って行かれたそうです。

やはり思いは通じるものなのですね(^_^)

弘法大師空海は、智泉大徳が仏様のもとへと再び帰っていく様子を見て、「阿字の子が 阿字のふるさと 立ちいでて また立ち帰る 阿字のふるさと」と歌われ たと伝えられています。

阿字のふるさと」とは仏様の世界のことをいっています。

」という字で表す仏様は、曼荼羅の中心に描かれている大日如来様です。

智泉大徳様の御廟はひっそりと佇んでいる

壇上伽藍の東塔より東に少し行くと蛇腹路の奥に智泉大徳の小さな廟があります。

とても見つけにくいのでしっかり探してお参りしてくださいね。

弘法大師空海様と智泉大徳様の師弟関係の悲しくとも美しい物語を感じてください。

私としては、智泉大徳様の御廟はもっと大きくても良いのではないかと感じました。

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