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「平家物語」のなかの悲恋物語の舞台となったお寺!
門を通り抜け 玄関に行くと衝立障子に大きな布袋(ほてい)さんが訪問者を出迎えてくれます。
大円院には 、境内に伝説の井戸があります。
この記高事では、高野山の宿坊 大円院について紹介しています。
おはようございます。
私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。
スピリチュアルなことが好きな、聖佳と申します。
見どころ満載のお寺です。
あなたが宿坊を利用される時、この記事が参考になれば幸いです。
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大門から数えて36番目の大円院(だいえんいん)
大円院資料
建立は延喜年間
開基は聖宝大師理源(しょうほういたいしりげん)
本尊は阿弥陀如来
体験は朝勤行(6時~、冬は6時半~)、写経、阿字観(予約必要)
部屋は壁仕切り個室24室、ふすま仕切り個室11室
設備は庭園、茶室、洋式トイレ
駐車場はバス3台、乗用車10台
一般拝観できます(9時~16時)
お問い合わせはTEL 0736-56-2009
宿坊は宿坊組合に紹介してもらうこともできます。
お問い合わせは TEL0736-56-2616
大円院とは
大円院は聖宝大師理源が開いて、もとは多聞院と言っていました。
聖宝大師理源は空海の実の弟であった真雅(しんが)の弟子となり密教の道に進みました。
この理源は、後に京都醍醐寺を開きます。
九州の豊前豊後の守護職大友能直(よしなお)が帰依し師檀の契約を結びました。
柳川藩初代藩主の 立花宗茂(たちばなむねしげ)が高野山に行き、宣雄阿闍梨(せんゆうあじゃり)に帰依し、宝塔を建立しました。
立花宗茂の法号「大圓院殿松隠宗茂大居士」の院号を頂いて、多聞院を大圓院という寺名に
改めました。
「平家物語」悲話は 大円院の第八世住職・ 滝口入道の恋愛話
この話は、平重盛に仕えていた斉藤時頼という武将が花見の席で、清盛の娘の雑仕女 をしていた横笛に恋心をいだくが、身分の違いから 恋は成就できなかった。
時頼は思いを断ち切るために出家をしました。
そして、この大円院で一心に修行に励みました。
一方の横笛も同じ思いで出家をしました。
奈良の法華寺で尼となって思いを断ち切ろうと思いましたが 、体を壊し高野山麓の天野の里で亡くなりました。
亡くなってからも想いは断ち切れず横笛は鶯に化身して 、 滝口入道に会いに行きました。
滝口入道が梅の木にとまっている 鶯を見つけました。
鶯は滝口入道が見ると一旦 高く舞い上がると、 そのまま井戸へ落ちてしまいました。
その時、滝口入道が鶯を見て、横笛の姿を見ることができたそうです。
その鶯の亡骸は大円院に祀られているといわれています。
大円院には平家物語の中の二人のロマンが満載!
大円院境内には「鶯の井戸」と「鶯の梅」が今も残されています。
大円院を訪れた時には、必見ですね。
本尊の阿弥陀如来の胎内に、鶯の亡骸が収められていると伝えられています。
この阿弥陀如来は大円院の第八世住職、滝口入道が横笛のために自ら彫って祀ったといわれています。
相思相愛の大恋愛ですね。
現代では、 昔のように身分により 恋愛ができないということはないですね。
自由に恋愛できるからいいですね(^_^)
と言うか・・・今の方が男性にとって厳しい恋愛事情があるのではないでしょうか?
女性は男性に対して厳しい目で見ています。
女性は第二の人生のパートナー選びは慎重で、かなり計算高く作戦を組んでいます(>_<)
世の男性たち!選別で振り落とされないように 気をつけましょう~ヽ(^o^)丿
楽しみ方満載の大円院
門を通り抜け、玄関に行くといつも立派な花が飾られています。
その奥に衝立障子に描かれた立派な布袋(ほてい) さんが訪問者を歓迎してくれています。
この写真では、見えにくいですが・・・お花の後ろに布袋さんが描かれています。
ご自分で見てきてくださいね(^^)/
布袋は七福神の中で唯一実在の人物であります。
この僧は、大きく膨れたお腹をしており、いつも手に杖を持ち、大きな布袋を背負い、施しを求めて歩いていたそうです。
いつも満面の笑顔を浮かべています。
布袋さんは超能力の持ち主で人の吉凶を占って百発百中だったと言われています。
凄いですね!
占ってほしかったです(^_^)
財福の神、繁栄の神、幸福の神、子孫繁栄として祀られています。
その布袋和尚の人徳から、大量のご利益があると言われています。
大円院さんの 布袋さん、是非見てきてください。
きっといいことがあると思います。
私はしっかり拝見させていただきました。
私はなぜか、高野山に行くたびに、良い出来事があります。
高野山の空海様、神様、仏様、稲荷様、感謝!感謝!です。
そして、本堂内の襖に描かれている仏画が素晴らしいです。
仏画が好きな人にとっては、その場から離れられなくなると思います。
本堂の壁には、平家物語の滝口入道と横笛の悲恋の 絵が6枚かけられています。
この絵は、 とても繊細な絵です。
布袋さん、仏画、悲恋の絵それぞれ 特徴のある絵で、描き方がすべて違い、楽しめます。
大円院の口コミ
良いところ
浴室も広く共同のトイレも清潔に保たれていました。
精進料理もどれも美味しく頂きました。
朝のお勤めでは、お寺の由緒を興味深く聞くことができとても満足できました。
アクセスもとても良いです。
9月であっても高野山自体が5度ぐらい寒いので防寒対策をして行った方がいいです。
夕食は大広間でいただきます。
インターネットから予約可能で手頃な料金だったのでお世話になりました。
チェックアウト後も荷物を預かってくれました。
近くに商点や酒屋さんもあり、便利な場所です。
チェックインの時にお願いすればアルコールの用意もしてくださいます。
お坊さんお二人のお話以外に1人1人お焼香させていただけたほか、ご本尊を見させていただくなど、朝から大変充実しました。
襖絵の美しさに感激しました。
悪いところ
ティッシュペーパーは置いてなかったのでポケットティッシュは必須アイテムですね。
ゴミ箱がなかったです。
エアコンはなかったです。
一つだけ欠点があったとすれば、お風呂場のドライヤーが全く送風されなかったこと。
8人の仲間で行ったら4人ずつの離れた部屋に分かれて案内されたのが少し残念。
この口コミは個人の方のご意見・ご感想です。
その人の受け取り方にもよりますので参考までに(^^)/
【もっと詳しく知りたい人はこちらのリンクから見てくださいね】
まとめ
大円院さんは、いろいろ便利な場所です。
「平家物語」の恋愛悲話がわかる。
堂内の展示物が素晴らしく、感動する。
境内にも見るところがたくさんある。
伝承話の好きな人は楽しめます。
御朱印頂いてきました。
■次回の記事はこちらから
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高野山のすべての宿坊(1番~52番)紹介と口コミ
■ 大円院(36 番目)の場所の地図はこちらの記事から(一番下に記載)
