徳川家と高野山の関係は古くからのお付き合い!
室町時代の1439年、徳川家の始祖とされている松平親氏(まつだいらちかうじ) が、高野山内の蓮花院と僧寺と檀家の関係である師壇契約を取り交わした時から始まったとされています。
この記事では徳川将軍家ゆかりの宿坊、蓮花院について紹介します。
おはようございます。
私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。
スピリチュアルなことが好きな、聖佳と申します。
この蓮花院は、徳川家ゆかりの寺宝がたくさん!
歴史好きにはたまらない宿坊です
ヽ(^o^)丿
あなたが宿坊を利用される時、この記事が参考になれば幸いです。
■前回の記事はこちらから
大門→17番目の宿坊 総持院(そうじいん)の紹介と口コミ 精進料理が美味しいと評判
徳川家の菩提寺・蓮花院
蓮花院の資料
建立は817年(弘仁8)
開基は弘法大師空海です。
本尊は阿弥陀如来
体験できることは、朝勤行写経(6時~です、阿字観は予約が必要です。)
部屋は壁仕切り個室6室 襖仕切り個室7室、あります。
設備はお風呂、洋式トイレ、エレベーター
チェックイン:14:00(最終チェックイン:18:00)
チェックアウト:10:00
駐車場あります 10台くらい
一般拝観できません。
(宿泊者のみ拝観できますが事前に確認してください)
お問い合わせの電話番号は
TEL 0736-56-2017
宿坊は宿坊組合に紹介してもらうこともできます。
お問い合わせは TEL0736-56-2616
松平時代から深い関係
徳川家と高野山の関係は古く、そのため江戸幕府が開かれた後も、良好な関係が保たれました。
そのため、高野山の様々な場所で徳川家の名残を感じることができます。
戦国時代の高野山は、17万国の寺領と3万人もの僧兵をかかえ、大名に匹敵するほどの巨大な勢力を持っていました。
そのため天下統一を目指す織田信長の標的になりましたが、本能寺の変で信長が明智光秀に討たれ、高野山攻めは未遂に終わりました。
ところが、信長の後継者となった豊臣秀吉が再び高野山攻めを計画しました。
高野山!うかうかお経も唱えていられない(>_<)
その時、高野山の僧を代表して 平和解決に入ったのが木食応其(もくじきおうご)でした。
木食応其は豊臣秀吉との関係が深かったので、時代が豊臣家から徳川家に変わった時に自ら山を下りました。
とても、残念な思いで山を下りたのでしょうね。
比叡山のように、焼かれなくて済んだのはこの木食応其の手柄なのに・・・誰も止めなかったのでしょうか。
「う~ん」薄情な人たちだ~!
蓮花院は空海が悪魔降伏のために、軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)の秘法を修し、結界を結んだ時の草庵がもとになり開かれたと言われるお寺です。
また空海が修行している時に、白蓮の中に瑞光が現れたことから蓮花院と名付けられたと伝えられている。
徳川家との関係は室町時代から始まっていますが、蓮花院の中興の祖・宕雅法印(とうがほういん)が家康の陣営に従い、軍略に加わったことから、徳川将軍家との関係が深く、古くから徳川家一門の菩提所となっています。
江戸の泰平を築いた徳川家の人々も祀られている。
蓮花院には、徳川家ゆかりの寺宝がたくさん残されており、歴代の位牌や、水戸黄門で有名な水戸光圀(みとみつくに)の位牌、家康の念持仏と言われている薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)などが祀られています。
本堂の裏側にある位牌堂には徳川宗家歴代の位牌 から 、徳川御三家、また明治天皇、皇后両陛下など、日本の歴史を飾る人物の位牌が祀られています。
位牌堂には家康像が安置されている。
将軍家康が戦いの時に必ず持って行ったと言われている 薬師瑠璃光如来。
筆を手に持っている珍しい姿の弘法大師像。
この像は空海がいろは歌を書いた時の姿と伝わっています。
この蓮花院は、徳川家ゆかりのお宝がたくさん!
歴史好きにはたまりません!
歴史好きはこの蓮花院に集まって、歴史の話で盛り上がってください(^_^)
口コミ
良いところ
2015年12月より宿坊がリニューアルオープンしたばかりなので新しく綺麗です。
車椅子対応のエレベーターがあり食事は椅子で高齢者に 嬉しいバリアフリーが徹底している。
お寺は徳川家ゆかりの歴史あるお寺で歴史ファンにお勧め。
お部屋に冷蔵庫やトイレがあり、アメニティは浴衣とバスタオル・フェイスタオル歯ブラシ電気ポットとお茶セットがあります。
客室選びのポイント、せっかくなら家康公の部屋に泊まってみたい、予約が遅いと部屋は埋まっています。
宿泊プランに「朝の勤行」や、「密教瞑想阿字観体験付」と言うプランもあるそうで、宿坊も色んな事をされているんだと感心しました。
新しい宿坊で、お部屋もお風呂もとてもきれいで気持ちよく過ごさせていただきました。
とても気持ち良く過ごすことができました、ありがとうございました。
ご住職のお説法もわかりやすく、また来たいと思う宿でした。(リピーター )
写経と阿字観も体験出来ました。
清潔感のある部屋、美味しい料理、ホスピタリティ溢れるおもてなしなど、非常に満足度の高い宿坊でした。写経体験や朝のお勤めも、貴重な体験となりました。
建物が新しくエレベーターも付いていて助かった。
食事がとても良かった。また宿泊したいと思います。(リピーター)
新しい宿坊は綺麗で、羽布団とマルハチ敷布団でぐっすり眠れました。
瞑想体験を希望してさせていただきましたが、非常に丁寧で分かりやすい説明をしていただき、初めて気持ちを落ち着かせて集中することの大切さを実感することができました。
部屋やトイレ、共同浴場は綺麗でよかったです。夕食も朝食も大変美味しく満足のできるものでした。
夜ライトアップされた伽藍へ行くのにも便利な立地、珍しいいろは大師様や徳川代々のお位牌がありました。
とても落ち着く、すばらしいお寺でした。ぜひ、またお参りさせていただきたいと思います。(リピーター)
悪いところ
部屋がワンルームみたいに狭くて…おひとり様ならいいと思います。
ひとつ残念だったのは初日に年配者の団体が宿泊しており、宴会は仕方ないとしても、部屋でずいぶん騒いでおられ、よっぽどクレームを言おうかと考えてましたが、何とか我慢しました。
この口コミは個人の方のご意見・ご感想です。
その人の受け取り方にもよりますので参考までに(^^)/
まとめ
エレベーターなどがあり高齢者には嬉しいバリアフリーが徹底しています。
部屋がとても綺麗、 夜寝る時のお布団も快適なようでゆっくり休めそうです。
宿泊プランが色々あるので、 初めからプランを立てて宿泊するのもいいですね。
総合的に考えて、お勧めの宿坊ですね。
歴史好きの人にお得情報!
同じ泊まるなら、家康公の部屋に泊まっていただきたいので、くれぐれも、お部屋の予約は早くしてください!
追記事
御朱印を頂けていなかったので、12月7日にいただきに行きましたが・・・
PM1時には住職さんが帰ってみえるということなので、その時間に合わせて
伺いましたが、残念ながらみえなかったのでいただけませんでした。
この日は、大門のところで気温(AM8:00頃ー2.7 ℃)でした(>_<)
ネックウォーマー持っていて良かった~!
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大門→19番目の宿坊 1乗院の紹介と口コミ 本格的な朝勤行、メロディーをつけてのお経とは?
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高野山のすべての宿坊(1番~52番)紹介と口コミ
■ 蓮花院(18 番目)の場所の地図はこちらの記事から(一番下に記載)
