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高野山大師教会の丸柱に相互供養・相互礼拝とはどういう意味?
物質に恵まれたこのごろでは、「ありがとう」という言葉が少なくなったように思います。
自分のことしか考えられない世の中では、ぎくしゃくしてしまいます。
しかし、一人では生きていけないのです。
相手を思いやる心が大切ですね。
高野山教報より、相互供養・相互礼拝の事が書いてありました。
この記事で紹介します。
おはようございます。
私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。
スピリチュアルなことが好きな、聖佳と申します。
心をリセットしてみませんか?
心を重くしているのは、自分自身かもしれません。
この記事で少しでも心を軽くしていただければ幸いです。
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高野山大師教会の丸柱に相互供養・相互礼拝とはどういう意味?
高野山大師教会の左右の丸柱に大きく書かれています。「相互供養」「相互礼拝」
この言葉は、どう意味なのでしょうか?
仏さまをお参りするとき「礼拝は供養の後」と言われます。
お花、仏飯、お茶、灯明、お線香などのを供えをしてから礼拝、読経に入ります。
人に対しても同じような気持ちで接することが大切です。
相互供養とは
相互供養とは人と人、人と自然が互いに尊敬すること。
お互いの心の中にいる仏に対して真心を供養することです。
相互礼拝とは
相互礼拝は人に対する心のこもった行為です。
それは何かと言えば、まずは挨拶からです。
お互いに依存し助け合っている感謝の気持ちを態度や言葉に出すことですね。
あるお寺の掲示板に書かれていたこと
「ありがとうと言うように、言われるように」という言葉です。
「ありがとうと言うように」とは相互礼拝にあたり、そして「ありがとうと言われるように」は相互供養に当てはまるということです。
何かをしたとき「ありがとう」という言葉をいってもらったときはうれしいものですね。
苦労したことや大変だったことが消えてしまいます。
お礼を言ってもらうと、「そんなたいしたことしていないのに~お礼なんていいのに~」なんて思いますよね。(^^♪・・・ほんとはすごく嬉しいですね。
しかし、同じことをしているのに、当然のような顔をされると、「なんて人なの!せっかく苦労して、してあげたのに~」になりますね。(-_-;)・・・してあげたのに~になってしまいますね。
「ありがとうの」一言の大切さですね。
あるお寺の檀家さん(意地悪ばあさん)のお話
仏壇の前での読経を終えると、お茶をいだきながらいろいろなお話しをされるそうです。
ある意地悪ばあさんは、毎月のようにお嫁さんの悪口を話されるそうです。
お坊さんは、そのうちこの人も変わるだろうと17年間我慢して聞いておられたそうです。
しかし、お坊さんは強い口調で、もうその話し(お嫁さんの悪口)は聞きたくないといったそうです。
お坊さんといえども我慢できなくなったのでしょうね。
お坊さんはこの意地悪ばあさんに修行を決行!
あるお寺の掲示板に「ありがとうと言うように、言われるように」と書いてあったことを言って、その言葉を紙に書いて渡されたそうです。
毎朝この言葉を見て、お嫁さんにありがとうと言ってもらえるように努力する修行です。
さて、この意地悪ばあさんにできるのでしょうか?
もちろんすぐには、無理だったようです。(>_<)
それはそうでしょう!何年も積み上げてきた意地悪の実績、簡単にはいかない!
しかし、ある日お嫁さんからありがとうの言葉をもらったそうです。
良かったですね。ヽ(^o^)丿
そうしたところ「ありがとう」の言葉がお気に召したようで、今度は「ありがとう」をたくさん言ってほしくて、役立つことを考えて行動しているようです。
お坊さんの与えた修行が大成功したということですね。
お嫁さんも、仕事が忙しかったりして、義母さんとゆっくり話す時間がなく、お互いいたわる気持ちが欠けていたのでしょうね。
意地悪ばあさんが、家のことを手伝うことにより、お嫁さんにもゆとりの時間ができて、感謝の言葉も出るようになったのでしょうね。
意地悪ばあさんもお嫁さんも、本当は仲良くしたかったのでしょうね。
よかった!よかった!
全てのものに感謝する心
人間が人間として生きるためには、「相互礼拝」「相互供養」の心、全ての人がお互いに尊敬しあう事ですね。
「おかげさま」「ごくろうさま」「ありがとう」と感謝することで日常生活の中で自然と培われていきます。
これによって、他人と自分、親と子、人と人との心の触れ合いができます。
そうする事により、ストレスのない生活ができるのではないでしょうか。
まとめ
相互供養、相互礼拝は、家庭でも学校でも会社でもできます。
供養、礼拝された人は喜びを感じ、素直になれます。
憎しみを感じている相手にこそ、心を込めて供養、礼拝することが大切ですね。
修行して、明るい未来にしましょうヽ(^o^)丿
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