9月16日の(ブラタモリ)の放送で空海さまの書や食事のことなど紹介されました。
弘法大師空海の食事は、1200年前から毎日、毎日、嘗試地蔵が検食をしています。
空海さまは生きていらっしゃるので、食事が必要ですね。
それと、タモリさんの番組で放送された弘法大使空海さまの書について
この記事で紹介しています。
こんにちは(^_^)
私は仏教の大学で学び、今は仏教と書道を楽しく学んでいます。
スピリチュアルなことが好きな、聖佳と申します。
■前回の記事はこちらから
高野山の水向地蔵さまにしてはいけないこと!大きな勘違いを・・・
空海さんの食事風景
書は弘法大師空海さまの自筆の巻物で、24歳の時に書いた聾瞽指帰(ろうこうしいき)というものです。
これは(国宝)になっています。
「仏の教えに暗く、聞く耳を持たないものに教えを示す」という意味が込められています。
書の内容もさることながら、弘法大師空海さまは時空を飛び越えて、いつの時代にも生きていらっしゃると感じます。
私は、この書は後世に残すことを考えて、書かれているのではないかと感じています。
書き始めの、聾瞽指帰一巻と書いてある、次の3行の(論)という字のごんべんの書き方を全て違う書き方をしたり、紙も天皇が使っていた縦簾紙(じゅれんし)という特別な紙で書いています。
三筆(さんぴつ)と呼ばれるくらいの人ですから、こだわりをもって書かれていますね。
三筆(さんぴつ)とは、弘法大師空海、 嵯峨天皇(さがてんのう)、橘逸勢(たちばなのはやなり)です。
そして、聾瞽指帰は高野山の三大秘宝にもなっています。
飛行三鈷杵(ひぎょうさんこしょ)(重文)・聾瞽指帰(ろうこうしいき)(国宝)・諸尊仏龕(しょそんぶつがん)(国宝)特別公開される時期がありますので、その時を狙って、訪れるとお得感ありますね。
何か行事があれば、高野山の行事とトピックスのほうで記事に載せますね。
お楽しみに!
検食担当の大切な仕事をしている嘗試地蔵(あじみじぞう)さま
奥之院にいく最後の橋(御廟橋)の手前に御供所があります。
御供所で作ったお食事を弘法大師空海さまに届ける前に嘗試地蔵さまに味見をしていただきます。
弘法大師空海さまへの食事のことを生身供(しょうじんく)といいます。
雨の日も、雪の日も、嵐の日も、欠かさず毎日、午前6:00と午前10:30に運ばれます。
この儀式を拝見するために、何人か待って見える人がいました。
奥之院の重要な仕事の1つなので、あなたも高野山を訪れたら拝見していってくださいね。
見損ねてもチャンスは4回(往復)ありますので見ることができますよヽ(^o^)丿
嘗試地蔵さまに味見をして頂いたら、3人の僧で運びますが、先頭を歩くのが維那(ゆいな)という僧です。
その後を2人の僧が食事の入った大きな木箱を担いで歩きます。
食事は、やはり精進料理でご飯とお汁物そして季節の新鮮なお野菜です。
最近では、パスタやシチューそしてオムライスなど現代的な食事もあるそうです。
ニンニクやニラのような臭いの強いものは使わないそうです。
「空海さんよかったですね!」時代も変わっているのですから、食事もかえていただかないとね~(^_^)
御廟橋をわたり、階段を上り燈籠堂(とうろうどう)の中に入り、燈籠堂の中で食事をお供えしたらお経を読み、読み終えると運んできた木箱に戻して帰ります。
1200年以上続けられているのには驚きますね。
先頭を歩いている維那(ゆいな)さんは何代目になるのでしょうか?
知りたくなってきました。
そして、弘法大師空海さまに食事をお出しするとき、空海さまの様子はどうなのでしょうか?
維那(ゆいな)僧さんだけしか知らないことですね。
毎年、衣を変えるときはどのようにしているのでしょうか?
知りたい気持ちと、触れてはいけない気持ちと・・・
弘法大師空海さまの神秘は神秘のままでいいですね。
まとめ
高野山には、秘蔵を拝見できる時期があります。
その時期に合わせて、高野山を訪れると高野山の魅力が倍増します。
そして、高野山には、沢山のお地蔵さまが見えます。
お地蔵さまの温和な温かさを感じてくださいヽ(^o^)丿
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