空海は都の混乱と鎮護国家をめざして奮闘!

空海は都の混乱と鎮護国家をめざして奮闘!【809年(36歳)】平安京へ

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薬子の陰謀で都が混乱!

嵯峨天皇と空海の関係は?

この記事で分かりやすく解説しています。

おはようございます。

私は仏教の大学を卒業して、仏教と書道を学んでいます。

聖佳と申します。

前回の記事を読みたい方はこちらをどうぞ。
■前回の記事:唐から帰国するが、入京できないのはなぜか?

薬子の乱で、都が混乱!【810年(37歳)】

810年9月、藤原薬子(ふじわらのくすこ)は兄の藤原仲成とはかり、嵯峨天皇を辞めさせて、平城上皇を天皇の位につけ自分たちの思い通りに、政治を動かそうと企みました。

しかし、その企みは失敗してしまい藤原薬子は自害しました。

そして、藤原仲成は殺害されて、平城上皇は出家して僧になりました。

これで、この薬子の乱は決着がつきました。

その前にも、平城京(奈良)の僧たちが、仏教勢力を強め、政治に口出しをするようになったため、混乱が始まりそれを避けるため都を移すことに決めました。

784年に桓武天皇は、都を長岡京(京都府長岡京市)に移しましたが、この長岡京で悪い出来事が続いたので、794年に平安京(京都府京都市)に再び移したといわれています 。

長岡京は10年ほどでした。

嵯峨天皇は、都を移すたびに民が労働力に駆り出され、苦しんでいることに心を痛めていました。

<空海は嵯峨天皇の苦しみを解決 >

最強パワーの持ち主、空海に再びチャンスが訪れた!

薬子の乱が決着をみせた後 、空海の出番になります。

この頃、朝廷では怨霊の悪い力に悩まされていました。

嵯峨天皇は、国家の安定と国民の不安をいかに鎮めるかが課題でした。

空海は、国を安定させるためには新しい仏教が必要であると申し出ました。

空海は、自分の持って帰った密教を人々の間に広めることを提案しました。

嵯峨天皇は、空海の力を信じていたので、これは素晴らしいと賛同し空海に民の不安を取り除き鎮静化させることを頼んだのでした。

この時、嵯峨天皇は空海に絶大なる信頼を持つようになったということです 。

空海は密教を日本に根づかせることの難しさを実感していましたので、空海にとっては、今回の出来事はまたとないチャンスになりました。

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空海は、まず初めに人々の混乱をしずめ、国の安全を守るために修法をすることにしました。

※ 修法とは、密教の儀式のことです。

<嵯峨天皇の信頼を勝ち取る>

810年10月、空海は高雄山寺で修法をおこない鎮護国家を祈願しました。

※ 修法とは、密教の儀式です。

※ 鎮護国家とは、国と平和を守ることです。

平安京はこの後、江戸時代の終わりまで千年以上にわたり日本の都となります。

嵯峨天皇は、空海に乙訓寺(おとくにでら)を与えて、密教を広める事を命じました。

乙訓寺を空海に与えたのは、2つの理由があったようです。

①嵯峨天皇は、詩文や書に関心がったので、唐からのものにも関心があり空海を少しでも近くに置いておきたかったこと。

②もう一つは、この寺には早良親王の怨霊が残っていてそれを鎮める為、空海に祈祷してほしかったこと。

<最澄が空海の弟子になる【812年(39歳)】>

最澄は弟子を連れて、空海に密教を教えてほしいと頼みに来ました。

空海は、快く引き受けましたが、それには自分の弟子になっていただかなければならないことを伝えると、最澄は了承して灌頂を受けさせていただきたいと、申し入れたということです。

空海は、高雄山寺に戻り「結縁灌頂」をしましょうと最澄に告げました。

812年から、空海は最澄とその弟子の泰範らに密教を伝えるための灌頂をおこないました。

その様子は、高野大師行状図画の「結縁灌頂」の絵の中に描かれています。

続いて、奈良の大勢の高僧たちも空海の灌頂を受けました。

たくさんの高僧たちからも信頼をされていたということですね。

空海は、密教の最高位の七祖である恵果和尚から信頼されていたこと、そして空海自身も恵果和尚から灌頂を受け八祖になっていたからですね。

今も昔も肩書は必要ですね。

813年、空海は遺誡(ゆいかい)という僧としての心構えを伝えました。

※遺誡とは子孫や後世のために残す教えのこと。

そして、密教の素晴らしさを全国に広めたいと伝えました。

今日の一言

小さな成功体験をたくさん積んで、それを励みにしましょう。

あなたにとって、いい一日でありますように(^_^)

次の記事では【空海と最澄の決別の理由とは?】について、分かりやすく解説していきます。

■次の記事はこちら

空海と最澄の決別の理由とは?

■前回の記事はこちら

唐から帰国するが、入京できないのはなぜか?

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